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ぜひ一度読んでみて下さい。あなたにもきっと何か気づきがあるはずです♪

コーチングを甘くみていました。
正直言いますと、私はあまり効果を期待していませんでした。(ごめん) これからの計画、やること、自分である程度考えていたので、セッションしても、その確認作業みたいになるのかなあと、思っていました。でも・・・つづき
嬉しいです♪
アドバイスいただいたことにより、彼といろいろお話をしたり、今まで気になっていて聞けなかったことなど思い切って聞いてみたりもでき、初めて彼と心が近づいたような感覚になりました(*^_^*)嬉しいです♪・・・他にも

魂に効く 絵本・児童文学の世界

魂に効くブックレビュー その10
「命の循環」を考える


「くさる」
なかの ひろたか 作
かがくのとも傑作集 福音館書店

いのちの循環を描いた科学絵本の秀作。

台所で生ごみが嫌なにおいをさせていることに気がついた小さな女の子に、母親が「腐る」ということについて説明する。
それは期せずして「命の循環」を説くことにつながっていく。

<内容>
おいしい食べ物も時がたつと嫌なにおいがし始める。
腐ったのだ。
腐ったものはどうなる?
土に帰る。
やすでやみみずや、その他ちいさな虫たちに食べられ、うんこになる。
そのうんこもまた、もっとちいさな生物に食べられ、うんこになる。
そしてそれらが土になり、新しい生命をはぐぐむ。
---------------------------------------------------------
  ねっこから えいようを
  すいあげた くさやきは
  はるになると あたらしい
  めをだし

  なつになると
  はをしげらせ、
  みをみのらせ、

  あきになると 葉はかれ
  実はじゅくし、

  ふゆになると 実も葉も じめんにおちて
  むしたちにたべられ、くさって つちにまざり、とけていく

  おおむかしから、しょくぶつは どうぶつに
  たべられ、よわいどうぶつは つよいどうぶつに
  たべられ、そのつよくておおきいものも
  しんでからは このちいさなちいさなむしに
  たべられて、くさって、つちにとけてきた。

  こうして、いろいろな いきものが
  うまれて、しんで、くさり、
  つちにとける。
  しぜんは なんどもなんども これを
  くりかえして、つづいてきた。

  「そしてこれからも
  おなじことが つづいていくのよ」

  「ほうら、あたらしい芽が でてきた」
---------------------------------------------------------
(本文より抜粋)

あくまでも科学絵本でありながら、
その短文の切れ味の良さはまるで詩だ。

谷川俊太郎の詩を思い出させるようだ。

  「黄金の魚」谷川俊太郎

  おおきなさかなはおおきなくちで
  ちゅうくらいのさかなをたべ
  ちゅうくらいのさかなは
  ちいさなさかなをたべ
  ちいさなさかなは
  もっとちいさな
  さかなをたべ
  いのちはいのちをいけにえとしてひかりかがやく
  しあわせはふしあわせをやしないとしてはなひらく
  どんなよろこびのふかいうみにも
  ひとつぶのなみだが
  とけていないということはない

(谷川俊太郎/詩、詩画集「クレーの絵本」講談社より)

「くさる」の抜粋も、谷川俊太郎の詩も、
両方ぜひ口に出して読み上げてみて欲しい。
この語感を身体で味わってみて欲しい。

声は 声帯で空気を振動させたもの。
そして美しい言葉、力のある言葉を声に変換したとき、
身体全体にその波動が伝わっていく。
それを実感できるはずだ。

そしてその波動は
聞いている相手の胸をも打ち、共振させることができる。

高い波動の言葉・文で語られていること、
これが『読み聞かせに適した絵本』の絶対条件だと私は思っている。

声に出して読んだときに、
朗誦の悦びで身体が震えるような
文章・言葉で成り立っている絵本であることが。

日本語の美しさと力強さで、
子どもの柔らかい胸をビリビリと共振させて欲しい。


そしてもちろん、その中に込められているメッセージも重要。

特に幼い人たちに読み聞かせるならば、
「この世界には美しいもの、いいものがいっぱいあるんだよ」
「この世界は生きる価値があるよ」
というポジティブなメッセージを伝えたい。

その点でも「くさる」は素晴らしい。

前半では女の子とお母さんが台所で会話していたり、
庭の様子など現実が描写されるが、
中盤の「おおむかしから、しょくぶつは どうぶつにたべられ、」のページでは見開きいっぱいに 恐竜が跋扈し、翼竜が空を舞う太古の自然が描かれる。

次のページ
「こうして、いろいろな いきものが 
 うまれて、しんで、くさり、つちにとける。」

で、キツネやリスなどの身近な動物が、
里山のような親しみやすい自然を背景に描かれる。

その次のページ
「そしてこれからも おなじことが つづいていくのよ」

では、主人公の小さな女の子が、
庭で洗濯物を干している母親の横で、
枯れたヒマワリに止まったトンボをつかまえようとしている絵。

最後のページ
「ほうら、あたらしい芽が でてきた」

では、その庭の隅に芽生えた小さな双葉がクローズアップして描かれている。

この地球上の 時を越え、空間を越えた いのちの循環、連鎖がうまく表現されていると思いませんか。


いのちは循環し続けてきた。

何万年もの太古の昔から。

今そこに出ている小さな草の芽は、太古の恐竜の身体を構成していた要素からできているのかもしれない。

そしてまさに、この私たち自身もまた、そうかもしれない。

生かされているいのち。生かされている自分。


「くさる」
なかの ひろたか 作
かがくのとも傑作集 福音館書店




そしてぜひ、読み聞かせにこの絵本を選ばれるときは、

「いわしくん」
菅原たくや 作、文化出版局

とセットにして読んでもらいたい。


<内容>
日本の海で泳いでいた「いわし」くんは船につかまった。
スーパーで売られ、買われて、食べられた。
-------------------------------------------------
ぼくの 肉は、
人の体の 一部に なった。
そして ぼくは 学校へ いった。
その日は プールだった。
ぼくは およいだ。
ぼくは およいだ。
---------------------------------------------------
(本文より抜粋)

最後から二枚目のページで、
”ぼくは およいだ”の文とともに、
「いわしくん」を食べた小学生の男の子、
「ぼく」が元気にプールの中を泳いでいる絵が
見開きいっぱい描かれている。

そして、最後のページ。

ぼくは およいだ。

という前頁と同じ文とともに、
さっきまで男の子が描かれていた場所に、
おおきく、「いわしくん」が、およいでいる。

楽しげに。生き生きと。目を輝かせて。

そこには食べられてしまった無念など、みじんもない(笑)。
あるのは、はじけるような「生の歓び」だけだ。
肉体に取り入れられたことで再び泳げることへの感謝と、悦び。

私たちは、生かされている。
大いなる自然の中で、他者の生命をいただき、取りいれ、そのおかげさまで生かされている。
私たちの体の中には、太古の恐竜が息づき、昨夜の夕食で食べたいわしくんが泳いでいる。
私たちもまた、大自然の一つの構成要素に過ぎない。

私たちが他者の命を取り入れて生きているように、私たちが死んだらまたその肉体の構成要素は他の生き物に取り入れられ、この地球上を姿を変えて生きていく。

地球の上の大いなるいのちの流れに浮かぶ、泡の一つにすぎない。

それは決してはかないことなどではない。
そこにあるのは、母なる大地にしっかりと抱きとめられている安心感。

私たち いきとし生きるもの全て、確かに悠久の命の流れの一部であり、決して切り離された孤独な存在ではないのだ。


「いわしくん」
菅原たくや 作、文化出版局




もしもう一冊読む余裕があるなら

「みんなうんち」

五味太郎 作、福音館

をお奨めしたい。



ぞう、らくだ、さかな、とり・・・そしておとな、こども・・・
色んな動物や人が登場してはうんちをする、延々その繰り返しのシンプルな定番ロングセラー絵本。


「いきものは たべるから みんなうんちを するんだね」


私たち人間を含めて、生き物は全て、食べて、排泄し、生まれて、死ぬ。
それはいいこと悪いことの価値判断を超えて、大自然の中のプロセスに組み込まれていることなのだ。

この三冊のコラボレートで、あぶりだされるもの。

他者のいのちをいただいて生かされていることへの感謝。
大自然への、そしていのちへの畏敬の念。
食べること、排泄すること、生きること、死ぬこと、の意味。



絵本を読み聞かせる時には、ぜひ組み合わせで浮かび上がるメッセージやテーマに留意して欲しい。

コラボレーションすることで、一冊一冊が持っている意味を、より多くの視点から立体的に浮かび上がらせることができる。

分断されたメッセージの本を寄せ集めるのはもったいないと思いませんか。


「みんなうんち」

五味太郎 作、福音館








「くさる」なかの ひろたか 作 かがくのとも傑作集 福音館書店
「いわしくん」(菅原たくや 作、文化出版局)
「みんなうんち」( 五味太郎 作、福音館)

【♪魂に効く ブックレビュー♪】

1、『あまたにつまった石ころが』 キャロル・オーティス・ハースト 著 千葉 茂樹 訳

2、『ルラルさんのにわ』 いとう ひろし 作・絵

3、『ボビーとそらいろのヨット』 マーガレット・バーディック 作、 わたなべ しげお 訳

4、『ようこそ、おまけの時間に』 岡田 淳 作

5、クリスマス特集  『すてきな三にんぐみ』 トミー=アンゲラー作 『もちもちの木』 斎藤 隆介 (著)  滝平 二郎(絵)

6、『せかいいち うつくしい ぼくの村』 小林 豊

7、『はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー』 バージニア・リー・バートン
  『もぐらとずぼん』 作: エドアルド・ペチシカ 絵: ズデネック・ミレル 訳: 内田 莉莎子


8、『秘密の花園 (上)(下)』 フランシス・ホジソン バーネット 作、 山内 玲子 訳
  『トムは真夜中の庭で』 フィリパ・ピアス 作   高杉 一郎 訳


9、『どんどこももんちゃん』 とよた かずひこ 作・絵
  『ぼくがおっぱいを きらいなわけ』 礒 みゆき 作・絵


10、『くさる』 なかの ひろたか 『いわしくん』 菅原たくや 『みんなうんち』 五味太郎

11、『おおきなきがほしい』 さとう さとる 作・ むらかみ つとむ 絵
  『あな』 谷川 俊太郎 作・ 和田 誠 絵

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スピリチュアルコーチ 珠帆 美汐(たまほ みしお)


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